EM-DAC 4396S2 製作手順
 回路図 部品表 基板シルク図

  データーシート
  AK4112B
  AK4396

  組立て説明の写真は、参考用です。
  他と共通説明箇所の写真は、他の写真を流用しています。
  部品の品種、定数を変更している箇所があります。
  配布品は、回路図、部品表を参照願います。

1、部品確認
  最初に部品表と現物とを照らし合し全部品が有るか確認願います。

2、SSOP ICの取り付け
  表面実装部品(SOP、SSOP)を最初に取り付けます。
  本品組み立てで一番難しい所です。
  逆に、取り付けが成功したら、90%は完成したも同じです。
  他の部品を取り付けた後では、難しいので、最初に取り付けてください。

  SSOP IC取り付け案内ページ

3、SSOPが付きましたら他の部品をどんどん半田付けしていきます。
  背の低い部品より取り付けた方が良いです。
  本基板は、添付部品以外の部品へ交換する場合を考慮して、複数の取り付け穴が開いています。
  特にコンデンサーを取り付ける場合は、穴を間違えない様注意願います。
  基板パターンを確認して部品取り付け願います。
  また極性の有る部品は、くれぐれも間違えないよう取り付けてください。
  基板のハンダ付け間隔が狭い箇所があります。ハンダブリッジに注意願います。

  添付部品の中には、足がフォーミング(基板挿入用に曲げ加工されている)品が含まれていますが、
  基板穴間隔は、部品足を付根から真直ぐ伸ばした状態で挿入出来るよう設計しています。
     

    

4、入力選択ジャンパー接続
  OPT又はCOXとIN間を接続します。

  LED
   ERROR・・・入力信号無し(異常)時に点灯
   POW・・・電源ONで点灯(LED及び電流制限抵抗未添付)

これで基板部分の完成です。

結線は、DAC Eightと同じです。
結線図

動作確認
1、起動
  ERR LEDは、入力信号異常時に点灯します。
  正常時は、消灯。
  
・製作上のアドバイス
 U4のオペアンプを変更すると音が変わります。
 ICソケットを実装して交換されて音質比較されても良いかと思います。

 基板内で使用しているコネクターは、JSTのXHコネクターが使用可能です。
 また、OPT、COX選択ジャンパー部分には、小型のSWを実装する事も出来ます。(2.54mmピッチ)
 

 動作確認品での特性
  
 1KHz、0dB入力時
 出力電圧 約1.98V(RMS)
 ひずみ率 約0.011%

 電源ON/OFF時にノイズが出る場合がありますが、正常です。
 アンプのACアウトより電源を取るなどすれば良いかと思います。

ケース入れして完成する場合、DAC Sixの完成品製作例を参考にしてください。、
製作参考例
  

トラブル対応(参考用)
音が出ない場合の参考です。
・電源周り
 電圧が規定通り出ているか確認します。
 U2 AK4112B 1番端子 約3.3V
 U2 AK4112B 3番端子 約5V
 U4 OPアンプ 8番端子 約12V (計算値、実際は、14V程度ある場合もあります)
 U4 OPアンプ 4番端子 約−12V (計算値、実際は、−14V程度ある場合もあります)
 全てGND端子間です。
 電源廻りを再チェック願います。
 U5、U6の電源ICが異常で交換する場合、通常の3端子電源ICが使用できます。
 端子配列 IN−GND−OUT 品を使用願います。 +3.3V , +5V
 

・入力無しでERR LEDが点灯するか?
 点灯しない場合、AK4112廻りです。
 又は、LEDの取付方向が逆です。
 入力無しでU1 74HC14 8番端子は、Lレベル(1V以下)です。
 入力有りでは、Hレベル(2V以上)です。
 上記電圧が出ている場合は、LED取付方向が逆です。
 入力有り無しでU1 74HC14 8番端子電圧が変化しない場合は、AK4112又はHC14が異常です。

・上記が全てOKで音が出ない場合は、AK4396以降が異常です。
 原因追求には、オシロ等測定器が必要です。

上記は、全て、全部品が正常に取付てある前提です。
まず最初に全部品を穴が開くほど何度も取付確認してください。

自作時の注意点をまとめたページがあります。
一度読んでみてください。