EM-TUBE EQ2 Ver1.0 製作手順
 Ver1回路図  Ver2回路図
 Ver1部品表  Ver2部品表
 Ver1部品実装図  Ver2部品実装図

 真空管式イコライザーでNF型ならマランツ7やマッキントッシュC22が有名です。
 本機は、C22の回路を参考にした品です。
 C22はM7と比べて発振トラブルなどのリスクが少ない初心者でも安心して製作可能な回路です。

 掲載している写真では、試作時の写真です。
 配布品以外の部品が実装されている場合があります。

 添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
 定数等変更している箇所があります。

 
添付部品は、部品表を確認願います。


 本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
 ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
 当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
 
不動時は、ご自身の力で解決願います。
 真空管回路は高電圧です。
 感電すると痛いです。危険です。細心の注意が必要です。

 初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに! 

 Ver1基板パターン変更 2018/01
 
 真空管ソケット部基板に配線中継用穴追加。他変更なし。

 組立
 真空管基板とアンプ基板と切り離し可能です。
 切り離し用にミシン目が入っています。カッター等でキズを入れて折ります。
 Ver1制作例は切り離し時、Ver2制作例は切り離し無時です。
 

 真空管ソケットは基板にネジ止めしアンプ基板間を配線で接続します。
 ソケット穴22mm、ネジ止め間隔28mm。
 写真は、下付MT9ソケットとシールドケース。
 
 
 C,Rは、背の低い部品より取り付けしていきます。
 電解コンデンサー極性に注意して実装します。
 Ver1
 
 Ver2
 

 端子穴に穴径1.6mmのタレット端子が実装可能です。
 

 配線
 回路図の点線部分は基板上に配線パターンが有りません。
 真空管ソケットの端子間を配線接続します。
 また、回路図点線のC、Rも真空管ソケット間に取付ます。(Ver1のみ)
 Ver1
 
 写真は、すずメッキ線とエンパイヤ絶縁チュープを使用しています。
 真空管ソケット周りは込み入っているので配線引き出ししておきます。
 Ver1
 真空管ソケットのセンターピンはGNDに落とします。

 真空管基板とアンプ基板間を配線します。
 基板に接続先の真空管番号と端子番号が印刷されています。
 Ver1
 Ver2
 
 基板上に使用しない穴が空いています。無視して下さい。
 赤〇部分
 Ver1
 
 電源には下記仕様品を接続願います。
  ヒーター回路 12V (0.45A)
  +B電源回路 +310V (10mA)
  ヒーターバイアス0V(GND)に接続。  

 動作確認
 電源投入前に部品実装、間違えがないか確認。
 ・接続、実装ミスが無いか確認して電源ONします。
 ヒーター電圧、B+電圧確認します。
 各部電圧は、回路図に記載している値+−10%程度ならOKです。
 ・真空管が安定動作状態になるまで10分程度かかります。
  安定動作までは電圧値が変動します。

 最低上記を行ってからアンプ等と接続願います。

 別品 EM-TUBE PU1と接続する場合
 HB端子はHと0を接続する。
 AMP未接続でPU1単体で
  BV +310V (BV-+間)
  HV  +端子 +12V -端子 0V (BVの−端子をGNDとする。)
  に設定する。
 試作時使用トランス、旧タンゴCV-2 0-260V(30mA)、0-15V(2A)
 代替品 ノグチトランス PMC-C1

 AMPと接続し、配線ミス確認後、電源ON
 AMP基板PU端子で電圧310Vを確認し電圧310Vに再調整
 30分経過後、再度確認調整

 参考情報 試作品での特性
 下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
 金属ケースに入れれば多少良くなります。

 Ver1
 電源はEM-TUBE PU1を使用
 
 1KHz利得 47.92dB
 S/N 79.5dB
 周波数特性グラフ
 ひずみ率特性グラフ

 Ver2
 電源はEM-TUBE PU2を使用
 
 1KHz利得 42.2dB
 S/N 78.2dB
 周波数特性グラフ
 ひずみ率特性グラフ

 シールドケースを付けて制作する事をお勧めします。
 シールド無時のS/Nは実測で66dB程度となり、シールド有り時より大幅に劣化します。
 Ver1、Ver2の差は、使用真空管の個体差です。