DAC Ten 製作手順
 回路図 部品表 Ver1.1部品表

 基板シルク図

  データーシート
  AK4112B
  FN1242

  組立て説明の写真は、参考用です。
  他と共通説明箇所の写真は、他の写真を流用しています。
  部品の品種、定数を変更している箇所があります。
  配布品は、回路図、部品表を参照願います。

1、部品確認
  最初に部品表と現物とを照らし合し全部品が有るか確認願います。
  
2、SSOP ICの取り付け
  表面実装部品(SOP、SSOP)を最初に取り付けます。
  本品組み立てで一番難しい所です。
  逆に、取り付けが成功したら、90%は完成したも同じです。
  他の部品を取り付けた後では、実装不可能ですので、最初に取り付けてください。

  SSOPを手ハンダで取り付ける方法は色々ありますが、私の方法をご紹介いたします。
  ただし私の方法は、少し荒い方法ですのでご自身の責任で実行願います。
  他の取り付け方法の紹介ページも参考に実行願います。
  Web上で色々紹介されています。

  SSOP半田付に、半田吸い取り線及び拡大鏡が必要です。
  
  SSOP半田付手順
  0、基板のICハンダ付け箇所にフラックスを塗ります。
    塗りすぎに注意願います。均等に薄く塗ります。
    フラックスは、洗浄タイプと無洗浄タイプがありますが、無洗浄タイプが使いやすいです。
    フラックスを塗ると、ハンダの付きがとても良くなります。
    フラックスは、新しい物を使ってください。
    塗った箇所は、ベトベトしますので、大きく塗らず、必要箇所のみに塗ります。
    また、ベトベトが幸いして、乾く前なら、ICを乗せて押さえると少し粘着しますので下記テープ固定を省略
    する事も可能です、ただし!接着剤でないので、何度も塗らない事!
    
  1、ICをテープにて基板に固定します。 
    ICの足が基板パターンとピッタリ重なる様に貼ります。
    この貼り方が成功の鍵です!
    何度も確認してズレが無い事を確認してください。
    ICの足が基板から浮いていない事を確認して、浮いていたら爪の先などで押さえ基板に密着させてください。
  2、ICの足の先端に半田を盛り基板と半田付けします。 
    この時、隣のIC足に半田が付いても気にしないで確実に全足を基板と半田付けします。
    だだし出来るだけ手早く行ってください。
    足のつけ根部分に半田をつけると、取り切れない場合がありますので注意願います。
    出きるだけ足の先の方を半田付けします。
  3、次に、半田吸い取り線を用意し、ICの足に当て、今付けた半田を吸い取ります。 
    この時、隣のIC足とブリッジしている半田が無くなるまで行います。
  4、ICの取り付け確認を何度も念入りに行ってください。
  5、半田ヤニが基板に残りますが、アルコールで拭くと綺麗になります。 
       写真は他基板の作業例
  6、複数のICをハンダ付けしますが当然全て正常取り付け出来て動作します。
   
  

   デジカメのマクロモードで撮影して確認すると良いです。

  7、SSOPサブ基板を使用する場合。
   ・基板への半田付け手順は、上記と同じです。
   ・28PのICソケットは、幅が合わないので切断して使用します。
   ・ピンは、太い方をサブ基板側へ半田付けします。
    ピンが斜めに成らないように注意し半田付けします。
     


3、SSOPが付きましたら他の部品をどんどん半田付けしていきます。
  背の低い部品より取り付けた方が良いです。
  本基板は、添付部品以外の部品へ交換する場合を考慮して、複数の取り付け穴が開いています。
  特にコンデンサーを取り付ける場合は、穴を間違えない様注意願います。
  基板パターンを確認して部品取り付け願います。
  また極性の有る部品は、くれぐれも間違えないよう取り付けてください。
  基板のハンダ付け間隔が狭い箇所があります。ハンダブリッジに注意願います。

  添付部品の中には、足がフォーミング(基板挿入用に曲げ加工されている)品が含まれていますが、
  基板穴間隔は、部品足を付根から真直ぐ伸ばした状態で挿入出来るよう設計しています。
  写真では、D7,8が未実装ですが、実装願います。
  実装前に写真撮影してしまいました。

  写真で実装されてるLEDは、透明色ですが添付品は緑です。
      

     

   Ver1.1
     

5、入力選択ジャンパー接続
  OPT又はCOXとIN間を接続します。

  LED
   ERROR・・・入力信号無し(異常)時に点灯
   POW・・・電源ONで点灯(LED及び電流制限抵抗未添付)

これで基板部分の完成です。

結線は、DAC Eight と同じです。
結線図

動作確認
1、起動
  ERR LEDは、入力信号異常時に点灯します。
  正常時は、消灯。
  
・製作上のアドバイス
 U4のオペアンプを変更すると音が変わります。
 ICソケットを実装して交換されて音質比較されても良いかと思います。
 C14,15は、大容量品に交換可能なように基盤スペースを取っています。最大18mmまでの品なら実装可能です。
 最大1万uF以下にしてください。大きすぎるとトランスが持ちません。耐圧16V以上品の事。

ケース入れして完成する場合、DAC Sixの完成品製作例を参考にしてください。、
製作参考例
  
基板内で使用しているコネクターは、JSTのXHコネクターです。

トラブル対応(参考用)
音が出ない場合の参考です。
・電源周り
 電圧が規定通り出ているか確認します。
 U2 AK4112B 1番端子 約3.3V
 U2 AK4112B 3番端子 約5V
 U4 OPアンプ 8番端子 約11V (計算値、実際は、13V程度ある場合もあります)
 U4 OPアンプ 4番端子 約−11V (計算値、実際は、−13V程度ある場合もあります)
 全てGND端子間です。
 電源廻りを再チェック願います。
 U5、U6の電源ICが異常で、交換する場合、通常の3端子電源ICが使用できます。
 端子配列 IN−GND−OUT 品を使用願います。 +3.3V , +5V
 

・入力無しでERR LEDが点灯するか?
 点灯しない場合、AK4112廻りです。
 又は、LEDの取付方向が逆です。
 入力無しでU1 74HC14 6番端子は、約0Vです。
 入力有りでは、約3.3Vです。
 上記電圧が出ている場合は、LED取付方向が逆です。
 入力有り無しでU1 74HC14 6番端子電圧が変化しない場合は、AK4112又はHC14が異常です。

・上記が全てOKで音が出ない場合は、FN1242以降が異常です。
 原因追求には、オシロ等測定器が必要です。

上記は、全て、全部品が正常に取付てある前提です。
まず最初に全部品を穴が開くほど何度も取付確認してください。

自作時の注意点をまとめたページがあります。
一度読んでみてください。