・DAC Nine部品セット  2007/07〜2007/09

・設計経緯
 本機DAC Nineは、新潟精密社製 FN1242をパラレルで採用したDACです。
 DAC V,Five,Five2とFN1242を採用してきましたが、私の思う高音質DACの筆頭です。
 今回は、FN1242をパラレル化し、音質向上を目指します。
 理論的には、DAC出力パラレル化でノイズ低減しますが、実際に製作すると、理論通り
 には、ノイズ、ひずみ等は下がらないものです。
 これは、ノイズ、ひずみの発生箇所がDAC本体より、周りの回路の影響を大きく受ける為
 です。一般的にDACシングル使用の方が電気特性的には良いです。
 ただ、音質は変わります。
 物理特性が良い=音が良い
 と成らない事は周知の事実(真空管アンプが良い例)。今回も高音質へ挑戦します。

・回路概略
 DIRには、低ジッターなAK4112Bを採用し、96Kまでの入力に対応。
 入力信号をSRC4192にて、192Kへアップコンバートし、FN1242を駆動。
 FN1242のアナログ出力を電圧合成出力します。
 SRC4192では、周波数変換を行いますが、SRC4192への供給基準クロックに
 高精度信号を入れて、出力信号の精度(ジッタ低減を)向上させる事による音質向上
 を期待しての回路選定です。

 製作手順
 回路図、部品表は、製作手順ページにあります。

  ・DAC Nine部品セット  終了
   

以下オプション品
必ず、上記基本部品セットと同時注文願います。(オプションのみの配布は行いません。)
一部部品は、注文後に取り寄せしますので、発送まで多少時間がかかる場合があります。

 ・OPT INセット 終了
 同軸入力で使用する場合は不要ですのでオプションとしています。
 光(OPT)入力を使用する場合は、必要です。
 TORX177添付 5V、96K入力対応品
   

 ・SSOP用サブ基板セット 終了
  SSOP ICをサブ基板化しておけば、ハンダ付け失敗時の交換が簡単になります。
  サブ基板:4枚 14P両端オス端子:8個 28P ICソケット:4個(切離して使用)
   

 ・トロイダル電源トランス4個+専用基板 終了
  回路図 部品表
   
  基板実装型トロイダル電源トランス4個と専用基板及びポリスイッチヒューズ4個です。
  電圧が同じなら他の品(トランス)でも使用できます。
  基板サイズが同じですので重ねて実装する事が出来ます。
  
  ご自身でトランスを用意して使用する場合は、
  0-7V(0.5A)が4個、7-0-7V(0.5A)が2個、用意願います。
  アナログ部への供給電圧は、配布品で約+-11Vです。
  定電圧電源などを自作される場合、供給電圧+-11V〜+-15Vにしてください。

 ・金メッキ電源ネジ留め端子14組 オプショントランス基板用 終了
  基板から直接配線する場合は不要です。
  写真の数量は、2組です。



DAC Nine 概要説明

・96K入力に対応
 AK4112は、96K入力に対応しております。


・エンファンシスON/OFF制御
 全入力周波数でエンファンシス自動ON/OFFです。
 昔のCDでは、エンファンシス有り品も多数ありますので。

・オペアンプ用アナログ部電源には、音質上の理由であえて非安定化電源
 を採用しています。また、標準で2700uF×4の低インピーダンスコンデンサーを添付
 しています。基板上で増設可能です。

・6電源回路構成
 アナログ部L、R、DA部3.3V and 5V、デジタル部3.3V and 5V

・基板は、金フラッシュ仕上げ。

・その他、これまでの経験より基板レイアウトなど音質向上しそうな策を施しています。

本品は、OPアンプ出力のDACです。

 
基板サイズ 
DIR-PU部 100mm×196mm
D/A部 100mm×196mm

完成写真(一部配布品以外の部品実装箇所があります)