・DAC Six部品セット 2006/10〜12
・設計経緯
本機DAC Sixは、DAC Fourの完成とほぼ同じくして、設計を開始しました。
DAC Fourは、ANALOG DEVICESのAD1852を採用したDACですが、
AD1852の音がたいへん良くて驚きました。
私の好みでは、完全にBB製DACの上を行っています。
AD1852には、姉妹品のDAC AD1853がありますので、何としても
音を聞いてみたく設計を開始しました。
AD1853は、アキュフェース(DP-77)にも採用されていますし、期待が持てます。
・仕様
ANALOG DEVICES
AD1853 D/Aチップ搭載のDACです。
AD1853はマルチビットΣΔ型24ビット、192KHzサンプリング対応の
ディジタルオーディオ用DAコンバータICです。
AD1852との違いは、AD1852は、電圧出力。AD1853は、電流出力です。
本機は、最大限、自作初心者向けに設計しています。
電源トランス、ヒューズまで、基板上に搭載していますので、半田付けが確実に
出来れば、回路図が判らなくても組立て可能です。
配布品を購入いただいた方に配線方法等の質問を多々受けたので
半田付けが出来れば自作初心者でも製作出来るように計画、設計しています。
製作手順
・DAC Six部品セット 終了
基板にバグが有るので完成には、パターンカット1箇所、配線1箇所が必要です。
DAC Six 回路説明
・DIR部は、低ジッターで定評の
DIR1703を採用。
製造中止品ですが、今回少数入手できました。
添付光入力モジュールは、TORX178
・内部機能は、CPUを搭載して制御しています。
LED表示
入力(光、同軸)切り替え
その他
・エンファンシスON/OFF制御
全入力周波数でエンファンシス自動ON/OFFです。
昔のCDでは、エンファンシス有り品も多数あるので対応させています。
・オペアンプ用アナログ部電源には、音質上の理由であえて非安定化電源
を採用しています。また、標準で2700uF×2の低インピーダンスコンデン
サーを添付しています。
三端子レギュレータで安定化するより音のスピード感が増す感じです。
(三端子での安定化よりコストアップですがあえて採用しました)
・電源トランス内蔵
基板上にトロイダル型電源トランスを2つ搭載しています。
アナログ部、デジタル部を分離です。
・その他、これまでの経験より基板レイアウトなど音質向上しそうな策を
施しています。
本品は、OPアンプ出力のDACです。