EM-EQ1 製作手順
 EM-EQ1 概要
  EM-EQ第1段。
  出来るだけ秋月電子で入手可能な部品で設計した品です。(2017/05現在)
  初めてNF型イコライザーを製作する初心者でも製作出来るように設計した品です。
  2SK369のペアー取り以外、無選別、無調整で製作可能です。
  NF型。J-FET差動+OPアンプ+出力バッファー構成。メーカー品アンプで良く採用されている回路です。
  OPアンプのみの品は基板化している方が居ますが、少し手を加えて高性能化!?
  FET、TRの選別もそれなりに楽しい作業です!?
  MC,MM両対応
  部品変更でMCヘッドアンプでも組立可能です。 フォノイコライザー基板です。近年レコードが見直されてきたようです。
  J-FETやTRなどデイスクリート部品が製造中止になってきました。
  入手可能なうちにフォノイコライザーを製作しようと思います。


 EM-EQ1 回路図部品表基板実装図 RIAAイコライザー
 EM-EQ1 回路図部品表 MCヘッドアンプ
 
 
写真は試作動作確認時の写真です、部品表記載の部品と違う場合があります。
 
部品表を確認願います。


  本品は、部品ハンダ付けが出来れば組立可能です。
  ただ不動時は回路図の理解が必要です。
  当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
  
不動時は、ご自身の力で解決願います。
  不明点は製作上の質問は掲示板でお願いします。
  バグ情報などは直接メール下さい。当方で確認出来たらHPで公開いたします。

 共通事項
 表面実装部品がある場合、表面実装部品を最初に取付た方が後々作業が楽です。

 ・トランジスタ、FETペア取り
  下記組み合わせでペアーとなる様にペアー取りします。
  EM-EQ1
   Q1-Q2、Q3-Q4 2SK369-V
   上記以外はペアでなくても動作します。

 
 初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに! 
 
 背の低い品から取付ます。
 背の高い部品を取付後、手が入りにくい箇所も取付ます。

 EM-EQ1組立・・・RIAAイコライザー
 
 

 EM-EQ1組立・・・MC HEADアンプ
 実装部品が違うだけで基本的に同じです。シュート箇所は、0Ω抵抗を実装しています。
 

 RIAAイコライザー JP設定 
 
 ・MM/MC端子
  ゲイン設定 MM又はMCどちらかをショート
  入力抵抗設定 MM(47K)MCH(40Ω)MCL(3Ω)
 ・INC端子
  入力ローパスフィルター設定 ON/OFF

 MC HEAD AMP JP設定
 ・MM/MC端子
  ゲイン設定 固定です。切替不要、オープン
  入力抵抗設定 MM(47K)MCH(40Ω)MCL(3Ω)
 ・INC端子
  入力ローパスフィルター設定 ON/OFF

 EM-EQ1共通
 C27,C28の22pFは、基板裏に取付ます。
 U1,U2の5番-8番間に取付ます。
 

 
 放熱器実装
 PU部Q1,Q2に付属のクリップ式放熱器を取り付けます。
 当初、放熱器無しで設計しましたが、完成後予想以上に熱くなるためクリップ放熱器を添付しました。
 放熱グリスを付けて実装する方が良いです。
  
 
 電源
 
基板上のPUを使用しない場合+-15V(300mA以上)の電源を使用願います。
 
 電源トランスには、AC15-0-15V(0.5A)品 から AC18-0-18V(0.5A)品を使用します。

 基板上の電源はEQ回路でも十分使用可能な低ノイズ電源です。
 実測で出力電圧ノイズ10uV以下です。
 
 
 電源部は基板上で切り離し可能なようにミシン目が入っています。
 組立時は、アンプ部と電源、トランスを離して電源ノイズの影響を受けないようにして下さい。
 アンプ部を金属ケースに入れてシールドするのも良いです。

 電源ON/OFF時は、ポップノイズが出ます。
 出力にミューティング回路を入れるか電源ON/OFFの順番を考えて使用する事。

 発振対策
 動作確認時には発振確認を行い配布を行っております。
 回路的には安定動作品ですが、使用部品の差、実装状況で発振する可能性もあります。
 オーデイオアンプとしては限界に近い高ゲインアンプです。
 少しの差でもFET、TRの特性差等で発振する可能性もあります。
 もし発振した場合は、C27,C28の値を大きくします。最大100pまで
 それでも解決しない場合、R9とC9の位相保障部の値を変更します。
 ただし、測定器、回路理解が必要と思います。
 
 OPアンプは指定品を使用する事を強くお勧めします。
 広帯域品に交換すると、発振する可能性大!


 共通事項
 組立注意点
 部品実装方向には十分注意願います。
 不具合で電源電圧が異常の場合部品破損につながります。

 部品取り付け方向など写真不鮮明箇所は、Webよりデーターシート等を入手して確認願います。

 参考情報

 試作品での電気特性
 下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
 金属ケースに入れれば良くなります。

 RIAAイコライザー
 1KHz 利得  MC 65.5dB
          MM 43.6dB

 S/N MC 81dB
     MM 98dB

 RIAA特性 MC MM
 ひずみ率 MC MM

 MCヘッドアンプ
 1KHz 利得  26dB
 
 S/N 88dB

 周波数特性 
 ひずみ率