EM-DAC 8742S 製作手順
 回路図 部品表 基板シルク図

  データーシート
  CS8416
  WM8742

  組立て説明の写真は、参考用です。
  他と共通説明箇所の写真は、他の写真を流用しています。
  写真は、動作確認、試作時のものです、部品の品種、定数を変更している箇所があります。
  一部、配布品に含まれない品を実装している箇所があります。
  配布品は、回路図、部品表を参照願います。

製作
1、部品確認
  最初に部品表と現物とを照らし合し全部品が有るか確認します。

2、SSOP ICの取り付け
  表面実装部品(SOP、SSOP)を最初に取り付けます。
  本品組み立てで一番難しい所です。
  逆に、取り付けが成功したら、90%は完成したも同じです。
  他の部品を取り付けた後では、難しいので、最初に取り付けてください。
  Web上でハンダ付け方法が、いろいろ紹介されています。検索してみてください。
  参考 SSOP IC取り付け案内ページ
  

3、SSOPが付きましたら他の部品をどんどん半田付けしていきます。
  背の低い部品より取り付けた方が良いです。
  本基板は、添付部品以外の部品へ交換する場合を考慮して、複数の取り付け穴が開いています。
  
部品実装密度が高い品です。ショートや部品配置を考慮して慎重作業をおすすめします。
  特にコンデンサーを取り付ける場合は、穴を間違えない様注意願います。
  基板パターンを確認して部品取り付け願います。
  また極性の有る部品は、くれぐれも間違えないよう取り付けてください。
  基板のハンダ付け間隔が狭い箇所があります。ハンダブリッジに注意願います。

  添付部品の中には、足がフォーミング(基板挿入用に曲げ加工されている)品が含まれていますが、
  基板穴間隔は、部品足を付根から真直ぐ伸ばした状態で挿入出来るよう設計しています。
  

  

4、入力選択接続
  IN端子は、1つしかありません。
  COAX(同軸)入力は回路図とおり直接接続します。
  OPT(光)入力時は、R13(75Ω)は実装しません。

5、DF選択スイッチ(未添付)
  ON−OFF(中点)−ONタイプのスイッチを実装します。
  スイッチをパネル前面に出せるように基板上にNKK A-13HVが実装可能です。
  基板上面操作なら普通のスライドスイッチが良いと思います。
  端子間隔2.54mm品が実装できます。
  スイッチは配布品に含まれませんのでご自身で用意願います。
  ジャンパーピンにし、差し替えでも良いと思います。
  

6、LED
  LED6(ERR)は、赤色LEDを添付しています。・・・入力異常時点灯。

  以下は、LED未添付ですので必要に応じ実装します。
  LED1,2(POW)・・・電源ON表示用、LED1又はLED2のどちらか1つ実装します。
  LED3−5(DF1−3)・・・DF選択スイッチに連動し、どれか1つ点灯します。
  LED7(96K)・・・入力信号が96Kの時点灯します。

  LED実装時は、RP1−3のLED電流制限抵抗も実装します。
  使用LEDに合わせて値を決めてください。電源電圧は、3,3Vです。

これで基板部分の完成です。


動作確認
1、起動
  ERR LEDは、入力信号異常時に点灯します。
  正常時は、消灯。

2、試作品での特性
   ひずみ率:約0.015%

   出力:約2.15V

   無信号雑音電圧:約0.007mV
  
   1k/0dB
  
   FFT

その他
 製作上のアドバイス
 U3のオペアンプを変更すると音が変わります。
 ICソケットを実装して交換されて音質比較されても良いかと思います。
 (OPアンプ交換時は、DC電源電圧が0Vである事を確認後抜き挿ししてください)

 基板内で使用しているコネクターは、JSTのXHコネクターが使用可能です。

 WM8742部は、SSOPサブ基板にハンダ付けして、本体にコネクターで接続可能です。
 SSOPサブ基板は、ダイセン電子のDO28が適合します。
 サブ基板以外に、
 両端オス14P端子 2個(秋月電子)
 28P ICソケット 1個(切り離して基板に実装)
 が必要です。
 


 Wolfson には、WM8742と互換可能なWM8741もあります。
 そのまま置き換え可能です。

自作時の注意点をまとめたページがあります。
一度読んでみてください。


製作例
 基板サイズ 100×196mmでタカチのケースに丁度入るサイズにしています。