自作人生でのひとり言
永年自作を行っていると自然に自分なりの拘りが出てくると思います。
EMISUKEの拘りを書いていきます。
中には、賛同いただけない事柄もあるかもしてませんが!?
EMISUKEのひとり言です。
・対称が好き
アナログ回路の基板設計時は、左右の部品配置が対称になるようにレイアウトします。
整然と並ぶシンメトリカルな美が好きです。
また音にも影響します!
配置がバラバラの場合、部品を結ぶ配線長にも左右で差が出ます。
対称レイアウトにし配線長を極力同じにします。
等価回路で配線は、L+C+Rで表現されます。
つまり、音楽信号が、L+Cを通過している事になります。
微小な差であり電気特性には現れないですが、音楽(交流信号)には影響すると思っています。
・最短が好き
使用部品を決め部品は極力密着して配置します。
配線(L+C+R)の影響を最少にしたい為に重要です。
・ベタアースが好き
基板のインピーダンスを下げる為、ベタアースを基本としています。
1点アース、アース電位等を考慮してベタアースを嫌う場合もありますが、アースは、グランド(GND)であるべきです。
電気回路は、全てGNDに対する電圧で動作する事が基本です。
しっかり0Vと成ってなくてはダメです。、またシールド効果も期待できます。
ただし、電流の方向を考慮し適切な分離は必要です。
また、コンデンサー周りは基板の容量が増えますので一考が必要です。
・電圧出力が好き
DAC ICは、電流出力タイプと電圧出力タイプがあります。
電圧出力タイプが好きです。
電圧出力DACは、IC内でI/V変換し出力されていますが、IC内に有るI/V変換回路の方が、外付けより高性能です。
IC内の各回路は、当然ながら左右同時に製造されたものであり、相対誤差は非常に小さい品となります。
また、配線も最短距離となります。
電圧出力タイプは、電流出力タイプより、カタログスペック上見劣りする様に見えますが、I/V変換後の値であり当然
な値です。けして性能が劣っている訳ではないのです。
I/V変換回路自体、非常にシビアな回路であり、部品配置、配線、使用部品、ハンダ付などで
性能差が大きくでます。これば、高性能なOPアンプや高精度抵抗を使用しても同じです。
デスクリートでI/V回路を組むと配線や外来ノイズの影響をより大きく受けます。
ハンダ付け箇所事に抵抗接点が増えます。自作の場合、外付けで内臓を上回るのは至難です。
ただし、電気的特性と音質は別です。
・シンプルが好き
シンプルな回路が好きです。
回路が複雑に成れば成るほど本来の音が失われる危険が増すと思っています。
電気特性を求めればNFBを多量にかけていくらでも良い特性は出せます。
ただ特性測定は、測定器からでる信号を計っているにすぎません。
音楽信号は、単純な正弦波ではありません。低域から高域まで複雑な信号です。
抵抗一つコンデンサー一つで音が変わると言う世界で、一番ひずみが多い能動素子を多数通過した信号が
原音を保てると思えないのです。
DACの出力LPFなどもOPアンプ、1つで目的が果たせればあえて複雑化しないほうが良いと思っています。
・耳が一番
良い音の定義は何でしょうか?
私の良い音とは、私自身の耳で聞く音楽が気に入れば良い音、気に入らなければ悪い音です。
これほど正確な批評がありますか?しょせん自分が楽しむ趣味ですから
・真似から始まり真似しない
自作の始まりは、真似から始まります。
当方も数十年前に初歩のラジオのコピーから自作人生が始まりました。
自作初心者は、大いに真似て下さい。
そして、自分に合わない所、不都合な所を探してください。
音が出ない自分の間違えを探してください。
これを繰り返すうちに、回路が見えてきます。
最終目的は、自身で設計し、製作し、自分の音を探す事です。
私の発表している回路は、著作権など主張しません、と言うより著作権を主張出来ないですね。
何故か!大部分がデーターシートに出ているからです。
もし、電気回路で著作権を主張するなら、特許を取るか、回路非公開にすべきです。
良いところは、どんどん真似してOK!!
2010/07
久しく更新してませんでした・・・
・汗は大敵
失敗談です。
私の部屋には、エアコンがありません。
こちらでは普通です。オフイスはともかく自宅では無い家がほとんどです。
先日、すごく暑い日がありました、扇風機をかけながらハンダコテを握っていただ、ひたいから汗が一滴基板に・・・
その時は、すぐ拭いて乾いたら判らなくなりました、基板完成し電源ON・・・動かない・・・
一部回路がショート状態です。原因がぜんぜん判らず丸1日悩んでいたら・・・ICの下でショートしてました。
汗が落ちたせいでIC下でショートしたみたいです。
つづく