回路図1 回路図2
部品表(タイプB)
部品実装図
基板パターン図1(半田面)
基板パターン図2(部品面)
本組立て説明中の写真は、配布セットタイプBでの組立て写真です。
タイプA、Cでは写真と違う部品になりますので注意願います。
文中の写真にOPアンプ実装にICソケットを使用していますが、添付品には含まれません。
1、部品確認
最初に部品表と現物とを照らし合し全部品が有るか確認願います。
2、次は基板のミシン目より、D/A部と電源部を切り離します。
基板の両面よりカッターで数回キズを付けて折ります。
D/A部、電源部間は、線材にて繋ぎますが、基板を切り離さないで同様に配線してもよいです。
3、SOP ICの取り付け
表面実装部品(SOP)を最初に取り付けます。
本品組み立てで一番難しい所です。
逆に、SOPの取り付けが成功したら、90%は完成したも同じです。
他の部品を取り付けた後では、実装不可能ですので、一番最初に取り付けてください。
SOPを手ハンダで取り付ける方法は色々ありますが、私の方法をご紹介いたします。
ただし私の方法は、少し荒い方法ですのでご自身の責任で実行願います。
他の取り付け方法の紹介ページも参考に実行願います。
Web上で色々紹介されています。
一例をあげておきます。
SOP半田付に、半田吸い取り線及び拡大鏡が必要です。
SOP半田付手順
1、まずICをテープにて基板に固定します。
ICの足が基板パターンとピッタリ重なる様に貼ります。
この貼り方が成功の鍵です!
何度も確認してズレが無い事を確認してください。
ICの足が基板から浮いていない事を確認して、浮いていたら爪の先などで押さえ基板に密着させてください。
2、
ICの足の先端に半田をたっぷり盛り基板と半田付けします。
この時隣のIC足に半田が付いても気にしないで確実に全足を基板と半田付けします。
だだし出来るだけ手早く行ってください。
足のつけ根部分に半田を沢山つけると、取り切れない場合がありますので注意願います。
3、次に、半田吸い取り線を用意し、ICの足に当て、今付けた半田を吸い取ります。
この時、隣のIC足とブリッジしている半田が無くなるまで行います。
4、ICの取り付け確認を何度も念入りに行ってください。
5、半田ヤニが基板に残りますが、アルコールで拭くと綺麗になります。
3、SOPが付きましたら他の部品をどんどん半田付けしていきます。
背の低い部品より取り付けた方が良いです。
本基板は、添付部品以外の部品へ交換する場合を考慮して、複数の取り付け穴が開いています。
特にコンデンサーを取り付ける場合は、穴を間違えない様注意願います。
基板パターンを確認して部品取り付け願います。
また極性の有る部品は、くれぐれも間違えないよう取り付けてください。
添付部品の中には、足がフォーミング(基板挿入用に曲げ加工されている)品が含まれていますが、
基板穴間隔は、部品足を付根から真直ぐ伸ばした状態で挿入出来るよう設計しています。
これで基板部分の完成です。
動作確認
1、電源確認
電源基板にトランスを接続して電源を入れます。
煙や臭いに気おつけて異常時はすぐに電源OFF出来る状態で作業します。
問題無ければ各出力電圧を確認してください。
V+・GND間 約+150V
+5V・GND間 約+5V
−5V・GND間 約ー5V
H+・H−間 約6V
問題無ければ、D/A基板と接続します。
接続後、再度電圧確認を行います。また異常時はすぐに電源OFF出来る状態で作業します。
2、LED未接続ならアンプに繋ぎ音で確認するしか無いですが、
LEDを接続している場合は、
CDよりの信号未入力時:ERR点灯、32K、44.1K、48Kは消灯で正常です。
CDよりの信号あり時:ERR消灯、44.1K点灯で正常です。
注意!!!!
真空管を抜いた状態では電源を入れないでください。
真空管が付いている状態で適正電圧、電流が流れます。
感電にはくれぐれも注意願います。
真空管回路には、高圧がかかってます。
その他、注意事項
配布部品は、デーピング品よりの切り出し品が含まれていので、部品足長が短いものもあります。(実装には問題なし)
参考
筆者製作品での真空管部電圧参考値(+−10%程度の値で正常です。)
プレート電圧 約149V(対GND間)
カソード電圧 約47V(対GND間)
R18、R19の両端電圧 約45V
C36実装時の注意
DIR ICのTC9245Nに付いて改良情報を得ました。
TC9245内のPLL回路は、データーシート通りの設計データーを採用する場合、入力に接続される機器の信号精度によってはPLLで生成されるクロック精度によりD/A ICにてノイズ発生の原因になり得る事が判りました。
解決策としましては、C35の47pFコンデンサーを大きな値に変更する事で解決出来ます。
ただ、このコンデンサー値は、決まった値があるのではなく、接続される機器、使用環境、製作精度などにより変わります。
初期値の47pFで問題なければ、そのままお使いいただき、もし通常のボリューム位置でサー系のノイズが気になるようでしたら、C36へコンデンサーを実装してください。
ただし、むやみに大きな値品を実装すると他の弊害が発生します。
値を大きくしすぎると、CD再生時に音が途切れる可能性があります。
私の実験では目安として、100pF〜2200pF程度です。
各自で実験の上値決定願います。またマイラーコンデンサーを追加してください。
私の場合、初期値の47pFでも特に支障はないのですが、動作確認の為色々取り替えてみて現在は1500pFを実装しております。
C36へ追加したコンデンサー容量が大きすぎの場合、LEDのERRや、48Kなどが点いたり消えたりし動作不安定になります。
間違えやすい部品
組立て時に間違えやすいと思われる部品です。注意して組立て願います。
左側:1S2076A 右側:RD75E(側面に「75」と印刷されています。
RD75Eの「75」表示は、ロットにより縦印刷品と横印刷品が混在しています。共に同じ規格品です。
取り付け間違いを起こすと他の部品が壊れます。十分注意願います。
上側:13uHインダクター 下側:47uHインダクター