真空管バッファー Ver2製作手順

  
  回路図 タイプ5755
  部品表 タイプ5755
  部品実装図
  基板パターン図(半田面)

  データーシート
  5755

本組立て説明中の写真は、初期動作確認用製作品で、配布最終部品と外形、値が違うものを使用している箇所があります。またコネクター、その他等配布品に含まれない部品が実装されている箇所があります。
配布部品内容は、部品表を参照願います。



1、部品確認
  最初に部品表と現物とを照らし合し全部品が有るか確認願います。

2、次は基板のミシン目より、電源部、BUF部、真空管部を切り離します。
  基板の両面よりカッターで数回キズを付けて折ります。
  電源部は切り離さないと部品実装出来ないですが、BUF部と真空管部は、切り離さないでも組立て可能です。
  
3、基本的に難しい所は、無いので部品をどんどん半田付けしていきます。
  背の低い部品より取り付けた方が良いです。
  本基板は、添付部品以外の部品へ交換する場合を考慮して、複数の取り付け穴が開いています。
  特にコンデンサーを取り付ける場合は、穴を間違えない様注意願います。
  基板パターンを確認して部品取り付け願います。
  また極性の有る部品は、くれぐれも間違えないよう取り付けてください。

  添付部品の中には、足がフォーミング(基板挿入用に曲げ加工されている)品が含まれていますが、
  基板穴間隔は、部品足を付根から真直ぐ伸ばした状態で挿入出来るよう設計しています。
  また、配布部品中の10Ω1Wの抵抗は、手持ちの都合で、リード部に絶縁皮膜が付いていますので
  ニッパやカッターで絶縁皮膜をはいで半田付け願います。
  JHBは、シャンパー接続します。真空管ヒーター部にヒーターバイアスをかけています。
     
4、配線
  真空管基板で並列に接続する真空管端子を回路図を参考にし配線します。
  また、BUF基板と接続します。
  
これで基板部分の完成です。

  動作確認
  1、電源確認
    電源基板にトランスを接続して電源を入れます。
    煙や臭いに気おつけて異常時はすぐに電源OFF出来る状態で作業します。
    問題無ければ各出力電圧を確認してください。
    V+・GND間 約+200V
     定電圧ダイオードのばらつきで多少変わります。200V+−10%程度ならOKです。
    H+・H−間 約6V

    接続後、再度電圧確認を行います。また異常時はすぐに電源OFF出来る状態で作業します。

  注意!!!!
  真空管を抜いた状態では電源を入れないでください。
  真空管が付いている状態で適正電圧、電流が流れます。
  感電にはくれぐれも注意願います。
  真空管回路には、高圧がかかってます。


 配線接続例
  
その他、注意事項
  配布部品は、デーピング品よりの切り出し品が含まれていので、部品足長が短いものもあります。(実装には問題なし)
  添付、放熱器でクリップタイプ品は、内側に凸がありますので、ラジオペンチなどで、凸を平にして使用願います。
  
参考

筆者製作品での真空管部電圧参考値(+−10%程度の値で正常です。)

プレート電圧 約205V(対GND間)

無信号雑音電圧 約0.5mV(RMS)

その他必要品
音だしする為には、本部品セット以外に材料が必要です。

(1)電源トランス
   0−8V、2A 真空管ヒーター回路用
   0−150V、50mA 真空管回路用
     下記品などが使用出来ます。
     ソフトン  M2−PWT 1個

  使用トランスが、シールドなしの場合、フラックスの影響を考慮し基板より十分離してください。

(2)その他
・線材
・ケース
・いろいろです。

参考情報
真空管ヒータ用に三端子レギュレータを使用していますが、真空管2本を点火しているので、消費電流が大きいです。
規格内ですが発熱が多いので、ケースに入れる場合は、密閉せず、対流穴を開けてください。

ヒーターを12Vで点火すれば、消費電流が減り多少発熱も小さくなります。
ご自身で部品を用意しヒーター電圧12Vで使用する場合は、
7806を7812へ変更
トランスを0−8V(2A)から0−12V(1A−2A)へ変更
します。当然、真空管との接続方法も変えます。