メイン回路図 部品表 部品実装図
 LPRO ADP基板 部品実装図 回路図は参考結線図内

 参考結線図

 掲載している写真では、配布品以外の部品が実装されている所があります。
 
添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
 
添付部品は、部品表を確認願います。


 配布品の部品は小さく袋から出す際は紛失に注意願います。

 組立開始前に基準クロックに何を使用するか決めます。
 LPRO 101ルビジウムクロック
 又は
 基板にOSCを実装

 出力信号の精度は、基準クロックの精度に比例します。

 次に、単独使用か基準クロック並列接続で複数台使用かを決めます。
 基板にTCXOなどのハイインピーダンスOSC実装時は並列使用不可。

 基板に搭載出来るOSCは、+5V、14DIPサイズ品です。

 ・LPRO 101使用又は50Ω出力の外部OSC使用
  参考結線図を参照して配線願います。
  付属のLPRO ADP配線引出基板を使用してLPRO 101と接続します。
  LPRO 101用電源を別途用意します。
  私の使用品 TDKラムダ VS75E-24

 ・TCXO等のハイインピーダンスOSC実装時は、R13(51Ω)を未実装とします。

 ・基板上にOSC実装時の注意点
  
OSCの1番端子は、使用する品種により、端子の処理方法が違います。
  よってR27、28の実装状態で調整します。
  OSC使用時はOSCのデーターシート等で確認して適切な値としてください。
  例 三田電波TCXOの場合:R27、28ともに未実装にするか、R27をショートし+5Vとする。

 ・電源
 基板には。+12V(1A以上)の電源を接続します。
 電源ノイズ対策を施していますのでSW電源が簡単です。
 私の使用品 コーセル LDA15F-12 (複数基板接続時は当然大容量品が必要です)

 選択周波数表示
 LED表示及びLCD表示を同時使用可能です。
 
 端子説明
  SW 周波数選択SW接続
     基板上のSW1部品を実装すると使用不可となります。
     HEX0−9 負論理(コンプリメントコード)タイプを使用。

  LCD LCD接続
  使用可能LCDは、16*2表示品です。
  LCD実装時は、接続端子配列に注意願います。
  メーカーにより電源配列など違います。
  回路図、データーシートで使用端子確認願います。
  LCD互換品のVFDも使用可能です。HD44780コンパチブル M68モード 
  LCD使用時は、VR1 10KのVRを実装願います。未実装、未調整では文字表示されません。
  VFD使用時は、VR1は不要です。
  

  LED LED接続
  SW選択番号と同じLEDが点灯
  回路図参照
  

  CN1 SW1又はSW端子の状態出力
  単独使用時は未使用
  1つのLCDに2チヤンネル表示させる場合
  参考結線図参照

  CN2 LCDで2チヤンネル表示時のSW状態入力
  単独使用時は未使用
  参考結線図参照

  BITE LPRO 101の周波数ロック状態入力
  LPRO ADP基板のBITE端子と接続
  端子使用時は、LOCK/NLOCK LEDで周波数ロック状態を表示

  LOCK/UNLOCK LPRO 101のBITE情報より周波数ロック状態表示用LED端子
  基板上のLOCK/UNLOCKに直接LEDを実装しない場合に、基板外に信号引き出し用端子
  基板上にLEDを実装した場合使用不可
  端子使用時は基板上にはLED未実装の事
  BITE端子未使用時での表示状態は無効(LOCK/UNLOCKどちらかのLEDは必ず点灯します)
  

  DCIN/DCOUT +12V入力、出力

  ISP CPU書込み用端子(通常時未使用)

 JP設定
  JP1-3,JP1-4 LCD表示選択
  回路図参照

  CJP1-1.JP1-2 基準クロック周波数設定
  回路図参照
  LPRO 101使用時は、10MHzに設定

 その他注意点
 電源接続極性には十分注意願います。
 間違えると一瞬で楽しみが悲しみに変わります。
 電源投入前に配線確認(極性チェック)を行わないで電源ONするのは自殺行為です。

 部品取り付け方向など写真不鮮明箇所は、Webよりデーターシート等を入手して確認願います。

 基準クロックは、基板電源ON後3秒以内に入力される必要があります。
 つまり、電源ON時に基準クロックが未入力の場合、出力が正常に出力されません。
 (電源ON後にクロック入力しても出力されません)
 電源ON後に基準クロックが入力された場合、
 ・再度基板電源OFF/ONを行う
 ・周波数選択SWを操作する
 と動作開始します。

 上記のようにOSC信号未入力の動作が不確定な為、電源ON時のCPU動作設定時間を長めに設定しています。
 本機の場合、電源ON後約4秒後より動作開始し動作までの間は不確定信号が出力される場合があります。
 

 LPRO−101と基板10M IN間の接続は、BNC-BNC(50Ω)ケーブルで接続します。
 WORD OUTは75Ωです。
 BNCコネクター、同軸ケーブル共に見た目は同じでもインピーダンス違い品が存在します。
 50Ωコネクターと50Ωケーブル、75Ωコネクターと75Ωケーブルの組み合わせでなければ真価を発揮しません。
 購入時は注意願います。
 50Ωや75Ωなどの低インピーダンス品は、多少ケーブル長が長くてもロスなど気にしなくて良いです。
 (当機で使用している周波数では)
 よって、長さ、太さなどに拘るより、インピーダンス指定して作りがしっかりした品を購入願います。
 75Ω品は、映像用なら多数あり入手に困らないと思います。
 50Ω品は、アマチュア無線店などで扱っています。ただ短い品は入手難かもしてません。(ケース内なら50cmぐらい)
 私は下記で購入しました。
 ケーブルダイレクト
 50Ωケーブル   製造はCihnaですが今のところ問題出ていません。

 DDS出力部のLPF回路定数、部品変更時は動作保障しません。
 回路定数の計算が出来ない方は、添付部品を使用願います。
 かってな思い込みでの変更は精度低下につながります。
 特にオーディオ用フイルムコンやビンテージ品など論外です。変更しても音は良くなりません!!

 LPRO ADP基板組立
 特に注意点はありませんが、同軸コネクターは付属のBNC以外にSMAコネクターも実装可能です。(秋月電子で購入可能)

 LPRO 101とLPRO ADP基板の接続
 LPRO 101と基板は添付のインチサイズネジで留めます。
 インチサイズですので紛失時など購入する場合注意願います。
 LPRO 101と基板間に若干隙間があります。
 ネジの締めすぎに注意願います。
 または、隙間にワッシャーなど入れて調整します。
 

 LPRO 101実装
 Wabでも情報が多数入手可能ですが、必ず適当な放熱対策が必要です。
 私が使用したかぎりでは、特に専用の放熱器などは不要だと思います。
 ただ、金属ケースにネジ留めしケースに密着した状態で放熱させる必要はあります。
 動作状態で手で触ったら、熱いですが触っていられる程度の発熱でした。
 (保障はしません、ご自身で判断願います)
 

 参考写真 LPRO 1101使用時の状態です。
 

 

 参考 試作動作確認品での特性
  LPRO 101電源ON直後、アンロック状態

  LPRO 101ロック状態

  三田電波1ppmTCXO実装


完成品参考写真




LPRO-101は、放熱用に3mmのアルミ板に取付しています。
また、上面に放熱フイルムを貼りケース天板と接触させて放熱しています。


改良情報 2011/04
出力部にインピーダンス整合の為75Ω抵抗を入れています。
受信側にて75Ωで終端した場合、入力信号レベルが約1.5Vp−pになります。
たいていの機器ならこれで問題なく受信出来ると思いますが、一部機器で入力レベルが低く入力エラーになる情報がきました。
元々、出力部ICの出力インピーダンスも数Ω以上ありますので、75Ωそのままより少し小さい抵抗を入れる方がよいと思われます。
出力部の75Ω抵抗を小さな値に変更すれば、出力電圧も上がります。
手持ちの市販安価WORD CLOCKの中を確認したところ、出力に30Ωの抵抗が実装されていました。
出力回路詳細不明ですが、この程度でも問題ないのでしょう。
そこで、本機の抵抗を小さな値に変更してみました。
75Ωから20Ωに変更しましたが波形の崩れはなく使用できました。
もし、入力レベルが低く受信側で上手く動作しない場合、変更してみてもよいと思います。

下記は、2mの75Ω同軸ケーブルを使用して、オシロ入力で75Ωで終端有り、無しの波計です。

 75Ω抵抗実装時
赤:終端なし 黄:75Ω終端 1.5Vp-p

 20Ω抵抗実装時

赤:終端なし 黄:75Ω終端 2.4Vp-p
   
EM-WORD OUT Ver1.0 製作手順