EM-TUBE FA3 製作手順
Ver1回路図 Ver2回路図
Ver1部品表 Ver2部品表
Ver1部品実装図 Ver2部品実装図
マッキントッシュC22の回路を参考にしたフラットアンプです。
原器と同様、出力レベル調整ボリュームを搭載しています。
フラットアンプ不要論もありますが、私の考えでは、真空管イコライザーでは、フラットアンプが必要と考えます。
真空管イコライザーでは通常、ボリュームに100KΩ以上の高抵抗値を使用します。
高抵抗ボリューム出力では高インピーダンスとなる為、パワーアンプまでの長配線での減衰、
音質劣化が大きいです。フラットアンプでインピーダンス変換して出力する事で音質劣化が小さくなります。
掲載している写真では、試作時の写真です。
部品表と違う部品が実装されている場合があります。
添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
定数等変更している箇所があります。
添付部品は、部品表を確認願います。
本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
不動時は、ご自身の力で解決願います。
真空管回路は高電圧です。
感電すると痛いです。危険です。細心の注意が必要です。
初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに!
組立
真空管基板とアンプ基板と切り離します。
切り離し用にミシン目が入っています。カッター等でキズを入れて折ります。
真空管ソケットは基板にネジ止めしアンプ基板間を配線で接続します。
ソケット穴22mm、ネジ止め間隔28mm。
C,Rは、背の低い部品より取り付けしていきます。
電解コンデンサー極性に注意して実装します。
Ver1
Ver2
端子穴に穴径1.6mmのタレット端子が実装可能です。
配線
回路図の点線部分は基板上に配線パターンが有りません。
真空管ソケットの端子間を配線接続します。
回路図点線のCも真空管ソケット端子間に取付ます。
真空管ソケット周りは込み入っているので配線引き出ししておきます。
真空管基板とアンプ基板間を配線します。
基板に接続先の真空管番号と端子番号が印刷されています。
Ver1
Ver2
電源には下記仕様品を接続願います。
ヒーター回路 12V (0.45A)
+B電源回路 +310V (10mA以上)
動作確認
電源投入前に部品実装、間違えがないか確認。
・接続、実装ミスが無いか確認して電源ONします。
ヒーター電圧、B+電圧確認します。
各部電圧は、回路図に記載している値+−10%程度ならOKです。
・真空管が安定動作状態になるまで10分程度かかります。
安定動作までは電圧値が変動します。
最低上記を行ってからアンプ等と接続願います。
VR1,2の設定。
VR1,2で出力音量レベル調整用です。
音量調整ボリュームと実音量とのレベル合わせや左右バランス調整などに使えます。
正確な調整には発振器とAC電圧計が必要です。無ければ最大又は最少で使用するのが良いです。
別品 EM-TUBE PU1と接続する場合
HB端子はHと+を接続する。
AMP未接続でPU1単体で
BV +310V (BV-+間)
HV +端子 +12V -端子 0V
ヒーターバイアス電圧0V、0(GND)に設定する。
試作時使用トランス、旧タンゴCV-2 0-260V(30mA)、0-15V(2A)
AMPと接続し、配線ミス確認後、電源ON
AMP基板PU端子で電圧310Vを確認し電圧290Vに再調整
30分経過後、再度確認調整
参考情報 試作品での特性
下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
金属ケースに入れれば多少良くなります。
Ver1
電源はEM-TUBE PU1を使用
Ver1 1KHz利得 20.3dB VR1,2最大時
Ver1 1KHz利得 5.47dB VR1,2最少時
Ver1 S/N 86.1dB VR1,2最大時
Ver1 S/N 95.6dB VR1,2最少時
VR1,2最大時の値
Ver1入出力特性グラフ
Ver1周波数特性グラフ
Ver1ひずみ率特性グラフ
Ver2
電源はEM-TUBE PU2を使用
Ver2 1KHz利得 20.2dB VR1,2最大時
Ver2 S/N 86.2dB VR1,2最大時
VR1,2最大時の値
Ver2入出力特性グラフ
Ver2周波数特性グラフ
Ver2ひずみ率特性グラフ