回路図
部品表
部品実装図
SRPPフラットアンプです。
昔のLUXアンプで採用されていた回路を参考にしています。
SRPPのみではアンプゲインが高すぎる為、NFBでゲイン調整している回路です。
フラットアンプ不要論もありますが、私の考えでは、真空管イコライザーでは、フラットアンプが必要と考えます。
真空管イコライザーでは通常、ボリュームに100KΩ以上の高抵抗値を使用します。
高抵抗ボリューム出力では高インピーダンスとなる為、パワーアンプまでの長配線での減衰、
音質劣化が大きいです。フラットアンプでインピーダンス変換して出力する事で音質劣化が小さくなります。
掲載している写真では、試作時の写真です。
部品表と違う部品が実装されている場合があります。
添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
定数等変更している箇所があります。
添付部品は、部品表を確認願います。
本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
不動時は、ご自身の力で解決願います。
真空管回路は高電圧です。
感電すると痛いです。危険です。細心の注意が必要です。
初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに!
組立
真空管基板とアンプ基板と切り離します。
切り離し用にミシン目が入っています。カッター等でキズを入れて折ります。
真空管ソケットは基板にネジ止めしアンプ基板間を配線で接続します。
ソケット穴22mm、ネジ止め間隔28mm。
C,Rは、背の低い部品より取り付けしていきます。
電解コンデンサー極性に注意して実装します。
端子穴に穴径1.6mmのタレット端子が実装可能です。
配線
回路図の点線部分は基板上に配線パターンが有りません。
真空管ソケットの端子間を配線接続します。
また、回路図点線のC、Rも真空管ソケット間に取付ます。
写真は、すずメッキ線とエンパイヤ絶縁チュープを使用しています。
真空管ソケット周りは込み入っているので配線引き出ししておきます。
真空管基板とアンプ基板間を配線します。
基板に接続先の真空管番号と端子番号が印刷されています。
電源には下記仕様品を接続願います。
ヒーター回路 12V (0.6A)
+B電源回路 +290V (10mA以上)
ヒーターバイアス75V。
動作確認
電源投入前に部品実装、間違えがないか確認。
・接続、実装ミスが無いか確認して電源ONします。
ヒーター電圧、B+電圧確認します。
各部電圧は、回路図に記載している値+−10%程度ならOKです。
・真空管が安定動作状態になるまで10分程度かかります。
安定動作までは電圧値が変動します。
最低上記を行ってからアンプ等と接続願います。
別品 EM-TUBE PU1と接続する場合
HB端子はHと+を接続する。
AMP未接続でPU1単体で
BV +280V (BV-+間)
HV +端子 +12V -端子 0V
ヒーターバイアス電圧75Vに設定する。
試作時使用トランス、旧タンゴCV-2 0-260V(30mA)、0-15V(2A)
AMPと接続し、配線ミス確認後、電源ON
AMP基板PU端子で電圧310Vを確認し電圧290Vに再調整
30分経過後、再度確認調整
参考情報 試作品での特性
下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
金属ケースに入れれば多少良くなります。
電源はEM-TUBE PU1を使用
1KHz利得 21.5dB
S/N 95.3dB
入出力特性グラフ
周波数特性グラフ
ひずみ率特性グラフ
ゲインが高い場合、R21,22の33KΩを小さくしてNFB量を大きくすればゲインを下げる事が出来ます。
例 22KΩ使用で利得19dBとなる。