回路図
部品表
部品実装図
QUAD 22 イコライザーアンプです。
元回路は、EF86(6267)1本で構成されていますが、イコライザー回路の出力が小さい(35mV(RSM))です。
プリアンプとし次段アンプと組み合わせる前提のゲイン配分ですが、イコライザー単体で基板化するに当たり
出力インピーダンスを下げるインピーダンス変換と出力アップの為、EF86三結アンプを追加しています。
12AU7等でもよいのですが、同じ真空管を使用する事で
差し替えてノイズの小さい組み合わせにするなどメンテナンス性が向上します。
私はヤフオクで10本6千円のEF86を購入して差し替えてノイズの一番小さくなる組み合わせにしています。
掲載している写真では、試作時の写真です。
配布品以外の部品が実装されている場合があります。
添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
定数等変更している箇所があります。
添付部品は、部品表を確認願います。
本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
不動時は、ご自身の力で解決願います。
真空管回路は高電圧です。
感電すると痛いです。危険です。細心の注意が必要です。
初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに!
組立
真空管ソケットはMT9基板用を使用します。
ソケット穴20mm。
一般的な基板用ソケットで使用可能です。
イコライザーアンプですがEF86はシールド機能がありますので普通のソケット使用可能です。
C,Rは、背の低い部品より取り付けしていきます。
電解コンデンサー極性に注意して実装します。
入出力端子は、JST VHコネクターが使用出来ます。
また、穴径1.6mmのタレット端子も実装可能です。
電源には下記仕様品を接続願います。
ヒーター回路 12V (04A) / 6V(0.8A)
+B電源回路 +290V (20mA)
ヒーターバイアスなし(GND)に接続。
EM-TUBE PU2と接続する前提で設計しています。
R24、R26の39KΩを未実装(ショート接続)すれば、電源電圧200Vで使用可能です。
動作確認
電源投入前に部品実装、間違えがないか確認。
・接続、実装ミスが無いか確認して電源ONします。
ヒーター電圧、B+電圧確認します。
各部電圧は、回路図に記載している値+−10%程度ならOKです。
・真空管が安定動作状態になるまで10分程度かかります。
安定動作までは電圧値が変動します。
最低上記を行ってからアンプ等と接続願います。
別品 EM-TUBE PU2と接続する場合
HB端子はHと0を接続する。
AMP未接続でPU1単体で
BV +290V (BV-+間)
HV1、2 +端子 +12V -端子 0V (BVの−端子をGNDとする。)
に設定する。
HVに真空管2本づつ接続する。
AMPと接続し、配線ミス確認後、電源ON
電源単体で電圧290Vに調整
AMP基板に接続しPU端子で290Vに再調整
30分経過後、再度確認調整
参考情報 試作品での特性
下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
金属ケースに入れれば多少良くなります。
電源はEM-TUBE PU2を使用
1KHz利得 46.02dB
S/N 73.0dB
周波数特性グラフ
ひずみ率特性グラフ