EM-TUBE BUF 12SC7 Ver1.0 製作手順

 回路図
 部品表
 部品実装図
 
 参考結線図

 掲載している写真では、試作時の写真です。
 配布品以外の部品が実装されている場合があります。

 
添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
 定数等変更している箇所があります。

 
添付部品は、部品表を確認願います。


  本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
  ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
  当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
  
不動時は、ご自身の力で解決願います。

 基板内に整流回路、電源回路を搭載しております。
 下記トランスを接続願います。
  0-15V 1.5A  ヒーター回路
  0-130V 0.5A  +B電源回路

 添付部品
 添付部品R2抵抗は実装前に足をまっすぐに延ばして、塗装を一部はがしてから実装します。
 塗装は柔らかいので爪でむけます。ニッパ等ではキズが入る可能性があります。
  

 組立
 背の低い部品より取り付けしていきます。
 コンデンサー、真空管ソケットの取り付け方向には十分注意願います。
 その他は特に指定ありません。
 放熱器と素子は絶縁シート無しで取り付け可能です。
 基板パターンとは接続なしです。
 よって、放熱器には高電圧がかかっています。感電、シュートには注意願います。
 Q1には約200Vの電圧が来ています!!
 心配なら絶縁シートを入れてください。

 基板接続端子には、JSTのVHコネクターが適合します。

 

 

 動作確認
 電源投入前に部品実装に間違えがないか確認願います。
 ・真空管を抜いた状態で電源ONし+B電圧(V1-2番とGND間)、
 ヒーター電圧(V1-7番とGND間)(V1-8番とGND間)を確認願います。
 電圧は、回路図に記載している値+−10%程度ならOKです。
 ヒーター電圧は、ヒーターバイアスをかけている為、高電圧です。
 ・真空管を刺して電源ON、再度電圧確認。
 ・OUT端子とGND間で電圧0Vを確認。
 ・真空管が安定動作状態になるまで5-10分程度かかります。
  安定動作までは電圧値が変動します。

 最低上記を行ってからアンプ等と接続願います。

 RL1を実装した場合、リレーON状態でなければ音が出ません。
 EM-DAC 908S2と接続した場合ミューティング制御されます。
 単独で使用する場合、RL端子に+5V電圧を接続してリレーON状態にするか
 リレー未実装とし端子ショートして使用願います。


 追記 2013/11/24
 電源ON直後は、出力にDC電圧が出ます。
 電源ON直後、DCカットコンデンサーC9に充電され出力に直流成分が現れます。
 通常、出力はプリアンプのボリュームに接続される為、ボリュームを通り放電されますので
 DC出力は下がります。0Vになります。
 電源ON後数分で解消される為問題ないと思いますが、接続先入力抵抗が高い場合など放電に
 時間がかかる場合もあります。
 解決策は、未添付のR15、16に47K-100K程度を実装します。この抵抗を通り放電されます。
 だだし、出力負荷が小さくなりますので、ひずみ率は若干悪くなります。
 100K実装で0.01%→0.03%程度。動作、音質にほとんど影響ない程度。
 

 EM-DAC 9018S2との接続イメージ
 

 試作品での特性
 周波数特性グラフ
 入出力特性グラフ
 ひずみ率特性グラフ

 補足:
 周波数特性グラフでは500KHzで-4dB落ちですが、使用した測定器の制限で高域が早く落ちています。
 別方法で簡易測定したところ、1MHzで-2.15dBとなりました。

  無信号雑音出力

  1V出力時、ひずみ率

  S/N値
 
  1KHz 下:入力 上:出力

  20KHz 下:入力 上:出力