EM-TUBE BUF2 Ver1.0 製作手順


 回路図
 部品表
 部品実装図

 カソードフォロア、バッファーアンプです。
 真空管には、12SC7、12SH7を用いています。
 手持ちがあると言う理由で採用しましたが、他でも使用可能です。
 下記の説明は、12SC7/12SH7使用した場合で記載しています。
 回路図公開しています。アレンジして使用下さい。
 当方のR-2R方式ボリュームコントロール基板と接続する事を想定して設計した品ですが。
 汎用バッファーアンプとして使用可能です。

 フラットアンプ不要論もありますが、私の考えでは、真空管イコライザーでは、フラットアンプが必要と考えます。
 真空管イコライザーでは通常、ボリュームに100KΩ以上の高抵抗値を使用します。
 高抵抗ボリューム出力では高インピーダンスとなる為、パワーアンプまでの長配線での減衰、
 音質劣化が大きいです。フラットアンプでインピーダンス変換して出力する事で音質劣化が小さくなります。

 掲載している写真では、試作時の写真です。
 部品表と違う部品が実装されている場合があります。

 添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
 定数等変更している箇所があります。

 
添付部品は、部品表を確認願います。


 本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
 ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
 当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
 
不動時は、ご自身の力で解決願います。
 真空管回路は高電圧です。
 感電すると痛いです。危険です。細心の注意が必要です。

 初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに! 

 組立
 C,Rは、背の低い部品より取り付けしていきます。
 電解コンデンサー極性に注意して実装します。
 
 
 配線
 アンプ部と真空管部は、該当端子間を配線して接続します。
 色々な真空管を使用できます。
 端子穴に穴径1.6mmのタレット端子が実装可能です。
 
 
 電源には下記仕様品を接続願います。
  ヒーター回路 12V (0.3A以上)
  +B電源回路 +150V (10mA以上)

 動作確認
 電源投入前に部品実装、間違えがないか確認。
 ・接続、実装ミスが無いか確認して電源ONします。
 ヒーター電圧、B+電圧確認します。
 各部電圧は、回路図に記載している値+−10%程度ならOKです。
 ・真空管が安定動作状態になるまで10分程度かかります。
  安定動作までは電圧値が変動します。

 最低上記を行ってからアンプ等と接続願います。

 電源
 別品 EM-TUBE PU3の使用をお勧めします。


 参考情報 試作品での特性
 下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
 金属ケースに入れれば多少良くなります。
 電源はEM-TUBE PU3を使用
 

 12SH7使用時
 1KHz利得 -0.27dB
 S/N 92dB
 入出力特性グラフ
 周波数特性グラフ
 ひずみ率特性グラフ

 12SC7使用時
 1KHz利得 -0.24dB
 S/N 98dB
 入出力特性グラフ
 周波数特性グラフ
 ひずみ率特性グラフ