フォノイコライザー用電源として設計したローノイズ電源です。
±15V(200mA)でOPアンプ回路用汎用ローノイズ電源として使用可能です。
市販ICなどで超ローノイズとして発表されている品は、一般的に特定の測定条件での最低値を公表しています。
TPS7A47はデーターシートには超ローノイズ4.17uVと記載がありますが、
出力電圧1.4Vでの値です。15V出力では、12.28uVです。
本機は、基板裸状態実測で約13uVでありローノイズです。
回路図
部品表
部品実装図
掲載している写真では、試作時の写真です。
配布品以外の部品が実装されている場合があります。
添付部品は、写真と同等性能な他品の場合があります。
定数等変更している箇所があります。
添付部品は、部品表を確認願います。
本品は、最大限初心者でも組立出来るよう配慮した品です。
ただし、不動時は回路図を理解が必要です。
当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
不動時は、ご自身の力で解決願います。
初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに!
組立
放熱器と部品は、3mmのネジで取付します。
放熱グリスを塗って取付た方が良いです。
C,Rは、背の低い部品より取り付けしていきます。
電解コンデンサー極性に注意して実装します。
端子穴にはJSTのVH/XHコネクターを実装可能です。
・出力電圧
標準状態で出力電圧は±15Vです。
±10V〜20Vの範囲で変更可能です。
ツェナーダイオードと抵抗を変更する。(回路図、部品表参照)
設計上の出力電流は200mAを想定しています。
過電流保護回路はついていません!!くれぐれもショート事故注意!!
・電源トランス
大まかな選定方法
電源トランスには、整流後DC電圧が、電源出力電圧より3V以上高くなるように選定する。
整流後DC電圧=トランスAC電圧×√2 です。
例 AC15Vのトランスを整流すると、15×1.41=約DC21V
入力部コンデンサー耐圧35Vの為、最大AC24-0-24V以下品を使用する。
整流後DC電流は、トランスAC出力電流の約60%です。(ブリッジ整流時)
例 AC400mAのトランスの場合、整流後DC電流は、400×0.6=約DC240mA
よって、理想的な、おすすめトランスは、AC15-0-15V〜AC24-0-24Vで0.4A以上品です。
動作確認で使用した品 Triad Magnetics VPT36-690
・その他
基板上の電源はEQ回路でも十分使用可能な低ノイズ電源です。
実測で出力電圧ノイズ約13uVです。
2024/03 追記
制作時に使用した2SC4883A/2SA1859Aトランジスタが秋月で終了したようです。
代替品はピン配置が同じ品が多数あります。
例えば、TTC3710B/TTA1452Bなどが秋月で入手できます。