・デジタルオーディオセレクター基板の製作
・概略説明
基板は、100mm×300mmの大きさです。
基板に入っているミシン目から2つに切り離し出来る構造になっています。
大きな基板側に光入出力が14有り内容は
MON1 OUT 、MON2 OUT
CD1 IN 、CD2 IN
DECK1 IN/OUT 、DECK2 IN/OUT 、DECK3 IN/OUT 、DECK4 IN/OUT 、DECK5
IN/OUT
の14入出力です。
小さな基板側には、同軸用に2入出力、光が1入出力です。
小さな基板は、好きな所に光端子を付けたい時と、同軸端子を増設する場合に使用します。
使用しなければ切り離す必要は、特にありません。
切り離す場合は、ミシン目にそってカッターで両面から数回切りこみを入れれば出来ます。
くれぐれも、隣接するパターンにキズを付けないよう気をつけてください。
回路的には、大小基板は完全に分離されています。(基板サイズ 100mm×250mm と 100mm×50mm)
配布する部品セットは、基板+基本部品(大基板実装用部品)です。
小基板用部品は、オプシュンです。(少数セットのみ手持ちを用意しています。)
(一般的な物ばかりですので、ご自身でも用意可能と思います。)
回路図1 回路図2 部品表 基板実装図 オプション部品表
小基板の入出力は、スイッチ等で大基板の入出力と切り替えて使用します。
よって、本基板を使用してセレクターを作成する場合の同時入力数は7、同時出力数は7で、入出力の端子数は
最大 20です。ご自分で入出力基板を用意すれば、理論的には、もっと増やせますが、ICのドライブ
能力の制限で1出力あたり4程度です。
・回路説明
特に難しい所は無く、セレクター用端子にセルクト用スイッチを接続し、スイッチでGNDへ接続され選択された信号が出力されます。
出力OFF時でも、必ずOFF端子をGNDへ接続し使用します。
7入力1出力のセレクター回路が基板内に7回路実装されています。
個々のセレクター回路は独立していて、個々にセレクタースイッチを接続します。
構成図
大基板のセレクト回路に小基板(光、同軸)の入出力をSWで切り替え出きるようにする為には該当部分のパターン
を一部カットしてスイッチを割り込ませます
丸線で囲まれたI端子のランド間を切断します。入出力を増設しない場合は、切断しないで下さい。
下記説明を参照願います。
セレクトスイッチ結線方法 電源他結線方法
整流回路を内臓していますので、電源トランスとし、0−8V(1A)のトランスを別途用意願います。
・組立て
大基板部分には、チップ部品等は使ってないので、どんどん部品取付けしてください。
使用環境によっては、全入出力は使用しない場合もあると思いますが、全部品を実装し組立て願います。
(C−MOS ICを使用していますので、未入力端子があるとラッチアップで壊れる場合があります。)
回路図を理解出来る方は、ご自身の責任で改造願います。
・オプション部分の組立て
小基板にもチップ部品等は、使用していないのですが、同軸出力のトランスを製作する必要があります。
使用するトロイダルコアは、アミドンFT-50#77コアを使用します。
アミドンの日本代理店は、トヨムラですので、トヨムラブランドで販売されている場合もあります。
聞いた話では、秋葉原あたりで、他メーカー品を同じ型番で販売して場合もあるそうです。
型番が同じでも特性が違う場合がありますので、確認の上購入してください。
FT-50#77コアに線材を巻きトランスを作ります。
線材には、0.5φポリウレタン電線(UEW)を使用します。
0.5φが無い場合は、0.5〜0.7φならOKです。
UEWが無い場合、昔のエナメル線か被覆の薄い線材を使用してください。
線材は、配布部品セットには、含まれていません。
電線をコアに巻きトランスを作ります。
コアに片側あたり9回巻きます。あまり神経質になる事はなく巻けばよいです。写真を見てくさい。
基板へ実装する時は、ポリウレタン線の被覆を剥かず、基板穴に線材を入れ半田付けします。
少し永く半田コテをあてていると、被覆が溶けて導通状態になります。
半田付け後は、テスターで導通を確認してください。
単純な回路ですので、部品取り付けミスが無ければ動きます。
小基板の部品番号印刷にミスがあります。
C107とC108が2箇所ずつあります。
光コネクター近くのC107、C108は、C110、C111の間違えです。
共に0.1uFセラミックコンデンサーです。
回路図2及び部品実装図は、訂正済です。
この2つのコンデンサーは、配布部品セットには含まれていません。
私自信が使用する為の
製作記が別ページにあります。参考にしてください。
製作記内の基板に実装されている、フラットケーブル用コネクターと、小基板に実装されている光コネクター関連部品は、
配布部品に含まれません。