EM-PU MOS 製作手順
制御部に低リップルなLM317、LM337を採用して、MOS−FET出力の電源です。
私の好みで、オーバーオールな帰還制御を採用していない品です。


TypeA
 DVOL 6116で使用想定品(他使用可)
 PU1,2 +-5〜20V可変 2回路 想定使用電流出力は、200mA程度です。(回路的には500mA程度可能)
 PU3,4,5 +5V 3回路
 ミューティング回路搭載
 回路図 部品表 部品実装図

TypeB V1 DAC用での使用想定品
 PU1,2 +-5〜20V可変 2回路 想定使用電流出力は、200mA程度です。(回路的には500mA程度可能)
 PU3,4,5,6 +5V 4回路
 Ver1.0回路図 Ver1.0部品表 Ver1部品実装図
 Ver1.1回路図 Ver1.1部品表 

TypeB V2  DAC用での使用想定品
 PU1,2 +-5〜20V可変 2回路 想定使用電流出力は、100mA程度です。(放熱器実装で500mA程度可能)
 PU3,4,5,6 +5V 4回路
 Ver2.0回路図 Ver2.0部品表 Ver2部品実装図

TypeD
 回路的には、TypeBと同じで、基板上に大型の電源トランスを搭載した品です。
 EM-DAC 4399 Oct用に新規設計した品です。
 PU1,2 +-5〜20V可変 2回路 想定使用電流出力は、100mA程度です。
 PU3,4,5,6 +5V(1A) 4回路
 PU3-6の使用電流を1Aまで可能とするように、放熱器、大型トランス搭載した品です。
 回路図 部品表 部品実装図

TypeE
 アナログ用MOS-FET電源のみとした品です。
 アンプなどの汎用電源として使用できます。
 +-5〜20V可変 2回路 想定使用電流出力は、100mA程度です。
 基板上に5VA又は7VAのトロイダルトランスが実装可能です。
 回路図 部品表 部品実装図


ヒント
可変出力部の電圧は+−5〜20Vと記載していますが、20V以上も可能です。
AC18Vのトランスを使用した場合の目安として記載しております。
AC18V以上のトランスを実装すれば、もっと高いDC電圧出力も可能です。
添付部品のコンデンサー耐圧は50V品です。
出力電圧は、LM317LとLM337Lの出力で決まります。LM317L、LM337Lの最大入力電圧は40Vです。
よって、LM317L、LM337Lの入力が40V以下になれば良く、使用トランスを変更して使用する事も可能です。
もしロスが無いと仮定すれば計算上、AC28Vまでのトランスを実装出来その場合DC出力は、DC38V程度可能です。
(トランスは通常最大電流が流れた時、規定電圧になります。電流値が高い場合、表記電圧より高い出力値となります)

  基本的に不動時は、ご自身の力で解決願います。
  掲示板等で聞くのも良いかと思います。

 写真は動作確認時のものでコネクターなど未添付品を実装している箇所があります。

 部品取り付け方向など写真不鮮明箇所は、Webよりデーターシート等を入手して確認願います。

 表面実装部品を使用してますが、1.27mmピッチ品ですので組み立ては比較的簡単です。
 最初に全部品がある事を確認してください。

 組み立て参考写真
 背の低い表面実装部品よりハンダ付けして行きます。

 TypeA
 

 

 
 
 

 TypeB V1.0
 

 

 TypeB V1.1
 


 

 TypeB V2
 

 

 TypeD
 
 
 

 TypeE
 

 


・調整
 +5Vは、三端子レギュレーター使用ですので調整箇所はありません。
 出力電圧が規定値かを確認願います。
 電源トランスは、整流後電圧が12V以下になる品を使用願います。
 三端子レギュレーターを交換すれば他電圧でも使用可能です。(コンデンサー耐圧考慮の事)

 +−5〜20V調整
 電源トランスは、整流後電圧が30V以下になる品を使用願います。
 VR1−4を調整して出力電圧を合わせます。
 @出力を負荷に接続しない状態で、希望電圧に合わせます。
 A負荷を接続して再調整します。
  負荷を接続すると@の値より多少電圧が下がります。
  出力から無帰還ですので負荷電流により電圧が変動します。
 B30分ほど通電し再度調整してください。
  その後は安定した値に落ち着きます。

 TypeA、TypeB V1のみ
 R1−4の47KΩを実装していないで負荷未接続の場合、調整がスムーズに出来ない場合があります。
 VRを廻して、電圧調整がスムーズに出来ない場合は、R1−4を実装するか、負荷を接続して調整してください。
 負荷接続時は、調整中の過電圧に注意の事。


 TypeB V2は、放熱器を実装する事も可能です。
 適合品は部品表記載。

 注意:放熱器とMOS-FETは、絶縁しなくても良いように基板設計していますので絶縁シートは未添付です。
     言い換えると、放熱器と何かがショートするとMOS-FETが壊れます。
     心配なら、絶縁シートを使用してMOS-FETを取り付けて使用願います。

 

・TypeAのミューティング回路は、EM-DVOL 6116より時定数を長く取っていますので、ノイズ防止効果が大きくなっています。
 おまけ機能です。


異常発振対策
出力からのNFBなし回路ですので異常発振は起こりにくいと思いますが、配線などの状況により
発振する可能性があります。
異常発振などが発生した場合、MOS-FETのゲートに発振防止用抵抗を追加すれば解決します。
LM317(LM337)とMOS-FETゲート間にいれます。
 改造内容 パターンカット4箇所、抵抗追加
 MOS-FETのゲートへの配線をカットする。
  写真の赤○箇所

 カットしたパターン間に100Ω〜1KΩの抵抗を入れる。
  写真は200Ω抵抗追加

 当然ながら、症状が出ていない場合、改造不要です。(最初から改造しても問題なし)
 DACよりジ〜、ピ〜などの音が出る場合は発振の可能性あり。

 2011/04以降発送品には、改造用200Ω抵抗4本を同封いたします。
 部品表には未記載。