EM-EQ2 製作手順
 EM-EQ2 概要
  EM-EQ第2段。
  ディスクリート構成のNF型イコライザーアンプです。
  オールディスクリート構成としてマニアの方も作り応えの有る品としました。
  初段FETを
   ・差動構成2個使用でMM対応
   ・2パラ差動構成4個使用でMC/MM対応

 EM-EQ2 回路図部品表基板実装図
 
 
写真は試作動作確認時の写真です、部品表記載の部品と違う場合があります。
 
部品表を確認願います。


  本品は、部品ハンダ付けが出来れば組立可能です。
  ただ不動時は回路図の理解が必要です。
  当方は自分用で動作確認済みで、回路図通り組立てれば動作します。
  
不動時は、ご自身の力で解決願います。
  不明点は製作上の質問は掲示板でお願いします。
  バグ情報などは直接メール下さい。当方で確認出来たらHPで公開いたします。

 共通事項
 表面実装部品がある場合、表面実装部品を最初に取付た方が後々作業が楽です。

 ・トランジスタ、FETペア取り
  部品表でペアと記載している品はペア取りが必要です。
   初段J-FET Q1-8は2SK371又は2SK369のペア品が必要です。
   ・Q1,2ペア、Q5,6ペアで2個ペア4個使用 IDSS 9mA以上品使用(BL、Vランク)
   ・Q1-4ペア、Q5-8ペアで4個ペア8個使用 IDSS 5-9mA品使用(GRランク)
   IDSS 9mA以上品は秋月で2SK369-Vが安価で入手出来ます。
  その他トランジスタは、部品表記載の組み合わせでペア品を使用します。HFE差10以内品

 組立
 初心者を対象に組立順序を記載しております。ベテランはお好きに! 

 基板はAMP部とPU部が切り離し可能です。
 基板にミシン目が入っています。
 カッターでミゾを入れて基板を折り切り離します。
 

 背の低い品から取付ます。
 背の高い部品を取付後、手が入りにくい箇所も取付ます。

 AMP部
 

 初段パラレル構成
 

 RIAAイコライザー JP設定 
 ・MM/MC端子 2箇所あり
  ゲイン設定 MM又はMCどちらかをショート
  入力抵抗設定 MM(47K)MCH(40Ω)MCL(3Ω)
 ・INC端子
  容量負荷設定 ON/OFF

 AMP部調整
  ・VR1、VR2を中央に設定する。
   精密に合わせなくてもOKです。機械的に中点になっていればOK。
 

 PU部
 TRと放熱器は放熱グリスを付けて取付ます。
 

 

 電源トランスには、AC25(24)−0−25(24)V 200mA品使用
 当方使用品 共立エレショップ HDB-10

 基板上のPUを使用しない場合+-25V(200mA以上)の電源を使用。

 PU部調整
  ・VR1、2で出力電圧を+−25Vに設定する。
  
 組立時は、アンプ部と電源、トランスを離して電源ノイズの影響を受けないようにして下さい。
 アンプ部を金属ケースに入れてシールドするのも良いです。

 その他
 電源ON/OFF時は、ポップノイズが出ます。
 出力にミューティング回路を入れるか電源ON/OFFの順番を考えて使用する事。

 発振対策
 動作確認時には発振確認を行い配布を行っております。
 回路的には安定動作品ですが、使用部品の差、実装状況で発振する可能性もあります。
 オーデイオアンプとしては限界に近い高ゲインアンプです。
 もし発振した場合は、
 ・C11,C12の値を大きくします。最大100pまで
 ・トランジスターをHFEの小さな品へ交換する。
 それでも解決しない場合、R15(R16)とC9(C10)の位相保障部の値を変更します。
 ただし、測定器、回路理解が必要と思います。

 組立注意点
 部品実装方向には十分注意願います。
 不具合で電源電圧が異常の場合部品破損につながります。

 部品取り付け方向など写真不鮮明箇所は、Webよりデーターシート等を入手して確認願います。

 オプションのTR、FETセットのダイオードは、見分けが付きにくいです。
  
  TZX** ツェナーダイオード ・・・ 端に紙テープが付いている。少し大きい。
  1N4148 スイッチングダイオード ・・・ 紙テープ無し。
  取付時は注意の事。

 参考情報
 試作品での電気特性
 下記値は、基板単体でケースに入れていない状態での値です。
 
 金属ケースに入れれば良くなります。

 Q1-8に2SK371-GR実装時
 1KHz 利得  MC 59.5dB
          MM 37.5dB

 S/N MC 75.4dB
     MM 99.4dB

 RIAA特性 MC MM
 ひずみ率 MC MM

 Q1,2,5,6に2SK369-V実装時
 1KHz 利得  MC 59.5dB
          MM 37.5dB

 S/N MC 53.6dB
     MM 78.9dB

 RIAA特性 MC MM
 ひずみ率 MC MM